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ひなたファームの夢
『全ては自然が教えている』
この言葉は、私が自然農法を実施する上でとても大切にしている言葉です。
日々、圃場に足を運び大自然と関わっていく中で、感じたことがあります。それは、「大自然は補い合いで成り立っている」ということ。
この大自然の優しさを伝え、一人でも多くの方の心が穏やかになって欲しい。それが私たちの夢であり、願いです。
スプーン1杯の土の中には、数十億もの微生物たちが存在していると言われています。お互いに競争や共生をしながら複雑な食物連鎖を築き、バランスを保っています。
土壌中の養分を植物が吸収出来るのは、この多様な生態系が土壌養分を溶解してくれるおかげ。そのことを植物は悟っているかのように、光合成で作りだした糖分を根から放出して、微生物を呼び込んでいることが分かっています。
大自然の調和は、「補い合う事」で成り立っています。
人間も自然の一部です。現代社会、「簡単・便利・快適」をキーワードに、効率が重要視され、何もかも早く進んでいる気がします。
それに適応出来る人もいれば、そうじゃない人も。
そんな社会で、心が疲れている人が増えてきていると感じています。
誰かを責めることは自分を責める事に。
逆に、誰かを想えばきっと、自分の心も穏やかに。
現代の複雑に絡み合った問題の解決孔は、自然に目を向け、自然へ心を寄せることで見えてくると思っています。
結果ばかりを見つめてしまうと、何か大切な事まで見逃してしまう気がします。
多様な生き物たちに支えられながら育っていく、自然農法の畑や水田に触れることは、このような自然の営みに気づく大きなチャンスになります。
頭だけの理解ではなく、身体を使い、五感を使って得た「経験」が、知識を府に落としてくれます。
私たちが、お米作りの体験イベントを長年実践しているのは、その気づきをより多くの方にしていただきたいから。
そして、未来の子供たちに、健全な食と心を繋いでいきたい。
その想いに少しでも共感してくれる方と一緒に、この夢を叶えていきたいです。